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高嶺と花 6(師走 ゆき)



「助けてって言われねーと 助けらんないの?」

高嶺に突如訪れた最大のピンチ!
財閥会長の祖父に、すべての財産を取り上げられ、スーパーリッチから一転、持たざる者に!?
高嶺が押しかけてこない事を不審に思った花が様子を見に行くも、拒絶されてしまい…。
すべてを失った、素の才原高嶺に花はどう向き合うのか?
転機の第6巻!



季節は前巻に引き続きクリスマスシーズン。
イブイブの23日は、おかもん家でお好み焼きパーティ。
そしてクリスマスイブ当日…。
高嶺さんまさかのドタキャン!!
結局花はクリぼっち…ひどすぎる高嶺さん。
かと思いきや、実はサプライズでサンタコスで登場!
予想の斜め上すぎてびっくりした(笑)
「訳:プレゼントは俺」も、どう反応すればいいのやらw
…マンションの一棟の方が(こそ)
花の言った何気ないひと言を覚えていたり、不得意そうなサプライズ演出をしようとしたり(やり方は少々難アリですが)。
高嶺さんなりに、花に喜んでもらいたくてやったんだろうなあ。
花は花で、カップケーキちゃんと渡せて。
しかもよけておいた失敗作まで残さず完食…!
これは一体どう解釈すべきでしょう!?
やっぱり…。

クリスマス後には、花の友人水希とルチアーノさんのお話にも少し触れられています。
花が意外にシビアだ…。
セオリーとしては水希の恋を応援するとか、上手くいって欲しいと願うものかなーと思うのですが。
「ルチアーノさんは別次元の人」とか「(うまくいくのは)ありえなくないですか?」「不安しかない」
とか。
リアルだと、確かに上手くいくかというと難しいだろうなーと思うし、花の言葉も最もなんだけど。
まさかヒロイン自ら作中でそう言うとは思わなんだ。
まあ、それ言ったら花と高嶺さんもそうそう有り得ないんだけど(笑)
でも主役二人は上手くいって欲しいなあと思うんです。

というのも、今回鷹羽一族が一堂に会すシーンがあり。
案の定高嶺さんに対する風当たりはきっつい。
そしてその場に高嶺さんのご両親がいないのも気になる。。。
そういえば作中にご両親の登場がないのはもちろん、話題や名前すら出てきたことないよなあ。
高嶺さんの背景については、これから更に説明がなされそうかな。
というのも、今回高嶺さんに最大の試練が!
彼が今まで当たり前のように手にしていた富や肩書が奪われてしまったのです!
主犯はもちろん鷹羽会長。
高嶺さん憎しという気持ちではなく、むしろ逆境からどう立ちあがってくるか、それに期待しているように見受けられます。
鷹羽会長は身内を贔屓したり、可愛がり甘やかすタイプではなさそう。
むしろ逆に試練を与えたがるタイプのようです。
高嶺さんの叔父である鷹羽専務などは、そういう試練を与えられたことはなさそう…。
そういえば大海くんはやっぱり彼の息子でした!
その息子は父親の自分ではなく、高嶺さんを尊敬しているという皮肉…。
大海くんにはずっとこのままでいて欲しいなあ。
高嶺さんの味方は一人でも多くいて欲しい。

という意味では霧ヶ崎さんが期待通りで嬉しいw
人事部のデータベースに侵入とか、結構やってることギリギリだけど。
そういえば彼は高嶺さんのサポート役だったわけですが、高嶺さんが子会社に出向中の今、どうしているんでしょう。
元々は秘書課にいたわけだから、そこに戻ったのかなー。

今までの自分を支えるポテンシャルの全てを失い意気消沈の高嶺さん。
そうなるとやっぱりそこで喝を入れられるのは花しかいませんよね!
まさかそこで最初の出会いの「毛ほども興味ありません!」に繋がるとは。
上手いなあ。
さてそうなると、俄然二人でタッグを組んでからの逆転劇に期待が高まりますw
鷹羽会長が満足する高嶺さんの姿とは、どのような姿なのか。
高嶺さんはどう立ち向かうのか。
花はどのように支えていくのか。
今回は本編でいっぱいいっぱいだったのか、巻末おまけ漫画はなし。
その代わり(?)、各話の間にこぼれ話4コマが。
あのサンタの衣装はルチアーノさんのとこのデザイナーが作ったオーダーメイドなのか…とか。

表紙は今回花のソロ…かと思いきや、埋もれシリーズ、なんと今回は高嶺さんが降っている…!
あ、正確には低嶺さんか…。
前巻の達磨に引き続き…シュール。
法則(?)だと、来月発売の巻は買いにくい表紙かもしれない…w
高嶺さんがどうなるのか、内容にも表紙にもドキドキしつつ、来月を待ちたいと思います(笑)


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ラストゲーム 7(天乃 忍)



「友達だったら お別れしないでずっと一緒にいられるもん…」

相馬は告白に動揺する九条を誘い、夏祭りへ。
九条といい雰囲気だと調子に乗っていた柳は、デートを目撃し大ショック…で尾行!!
「嫌だよ、九条とこのままずっと友達なんて」
それぞれの秘めた想いがさらけ出される中、九条がついに――!!?



ひっさびさの『ラストゲーム』です!
もう完結しちゃいましたね…私が感想を書かないうちに。。。
うーん。
まあダラダラせずに潔く〆るのは好感持てます…。
ということで、その分7巻から最終巻の11巻まではノンストップで読み切っていこうかと思います!

で、7巻を読む前に…と思って既刊の1~6巻を久しぶりに読み返してみたわけですが。
まあ、キラッキラしていましたね!(笑)
こんな大学生活送ってみたかったー! っていうキラキラw
居心地のいいサークルがあって、気心の知れた友達がいて、その中で恋なんかもして、合宿だのお誕生日会だのイベント感満載で。
勉強もしてバイトもして、恋もする(九条さんの自覚はないけど)。
高校時代に憧れた大学生生活そのものでは!?(笑)

いやいや、久しぶりに読んで、やっぱり面白いなーと再認識したのでした。
そしてやっぱり柳は残念なくらいが丁度いいな、と再確認(笑)

前巻から、九条さんの柳への態度がぎこちない。
その理由が本人は分かっていませんが、柳からすると、大分自分を意識しているのではないかと推察され…!
…で、初っ端調子に乗ってしまうのですが、そこから話は一転!
なんと、相馬くんが九条さんに告白しちゃいましたーーー!
今まで恋愛に絡んだことがない九条さん。
もちろん告白したこともされたこともない、未経験ジャンル。
そこにいきなり(九条さん的には)の相馬くんの告白は青天の霹靂ですよね。
一気に相馬くんを意識しちゃいます。
…まあ、柳の高くなっていた鼻もポッキリ折れてしまいますよね(笑)
柳がずっと調子に乗ったままではいさせてくれないこのシリーズ。
読者の期待する主人公の扱いがわかってますよねーw

とまあ、相馬くんが一歩動いたわけですが、それに対し九条さんはというと、当然相馬くんを意識しぎくしゃく。
しかし、要所要所で柳の顔が浮かんでくるわけですよ!!
そうすると、柳との関係までぎくしゃくしだして…。
まあ、柳のことに関しては自業自得と気の毒とが混じるわけですが。
流石に
「柳はずっと友達だよね?」
は、彼にはキツいよねえ。
しかも、相馬くんが告白したって知っちゃった後だもん。
でも、九条さんのぐるぐるっぷりを見ていると、やっぱり「柳ーーーっ」って思っちゃいます。

この三人が九条さんを中心にぎくしゃくしている訳ですが、この作品の面白さは、柳と相馬くん、男子二人の関係性もあるのかな、と思います。
柳と相馬くん、ただ単に九条さんを巡る恋のライバル、というだけじゃないんですよね。
ただの同性の先輩・後輩でもあり、互いに異なる環境で育ったがゆえに、刺激し合える存在でもあるわけで。
「ヒロインを介さない何らかの関係性」というのが作者の天乃先生の言葉。
友情ともちょっと違う。
恋だけじゃなく、人としても、ライバル関係、なんだろうなあ。
人は誰からも多少の影響は受けると思うのですが、本人が意識してその良さを取り入れようとする人はそう多くはないはず。
柳にとっては、九条さんも相馬くんもそれに当てはまる“特別”な人たちなんでしょうね。

で、肝心の九条さんの起爆剤になったのは、やっぱり柳に恋している立場の橘さん。
とうとう九条さんの本音を引き出しました。
それが
「友達だったらずっと一緒にいられる」
という結論。
何故かというと…まあ、柳の全力で墓穴掘りまくった結果なんですよね…。
九条さんへの恋心を自覚したくないあまり、彼女を作っては見せびらかしていた過去。
更に九条さん
「だって私地味だしださいしブスだし暗いし」(2巻より)
って柳に言われていますからね。
自分と正反対の女の子が好みなんだって思ってもおかしくない。
フラレて気まずくなるくらいなら、友達のままでいい。
そう思ってしまうのは仕方ないのかな、と個人的には思います。
けど、柳の気持ちを察している橘さんからしたら…まあ許せないのも分かる。
自虐的ではあるけれど、好きな人には報われて欲しいし、背中押したくもなる。
うだうだしているのが、じれったくもあるし(笑)

自覚はもう目の前!
流石にここで足踏みはしないで欲しいなあ~。。。
九条さん、がんばれ!


タルト・タタンの夢(近藤 史恵)



商店街の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。
シェフ三舟の料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。
そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。
常連の西田さんが体調を崩したわけは?
フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか?
絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ!



近藤史恵さんといったら、シリーズものを多数手掛ける作家さん。
全てを読んでいる訳ではありませんが、お気に入りがいくつかあって、感想を書いているプロの清掃人・キリコちゃんシリーズとか、江戸時代の同心・玉島千蔭の猿若町捕物帳シリーズ。
そしてこの、ビストロ・パ・マルのシリーズ。

久しぶりに再読してびっくり。
実にお話の三分の一くらいが料理の説明なのでは? というくらい、料理の描写がびっしり。
普段外食といったらイタリアンやご飯ものにどうしてもいきがちで、フレンチなんて数えるほどしか食べたことがなく馴染みが薄いのですが、描写がとても細やかで美味しそう。。。
鴨好きなので、三舟シェフのつくる鴨のコンフィとか食べてみたいー!
タルト・オ・ショコラも美味しそうw
美味しそうな料理は、読んでいるだけで楽しくなります。

そんな美味しそうなお料理の数々が作り出される舞台が、ビストロ・パ・マル。
テーブル席が5つ、カウンター7席という小さなレストランです。
従業員も少なく、三舟シェフ、スーシェフの志村さん。紅一点・ソムリエールの金子さん。そして語り手であるギャルソンの高築くんの4名。
毎回ゲストが出て来るものの、基本メンバーが少ないので覚えやすいのがいいです(笑)
それと、意外なほど4人の個性が結構ハッキリしているな、と感じます。
というのも、前述の通り舞台はビストロ・パ・マル。
レストランで、お客さんが世間話のように謎を持ちこむというのがこのお話の基本スタイルです。
なので、4人は仕事中。
ほぼその描写なので、プライベートの様子が全く出てきません。
語り手である高築くんのことですら、ほぼ知りえない。
せいぜい20代前半、大学出で彼女がいないらしいということくらいでしょうか。
パ・マルには自転車で通勤しているようですが、家族と暮らしているのか一人暮らしなのかも不明。
最初のお話、表題作の「タルト・タタンの夢」にて、パ・マルで働き始めて2ヶ月という記述があります。
しかし、どういうきっかけや経緯でパ・マルに勤めるようになったのか、そういう事には全く触れられていません。
とはいえ、ギャルソンというフロア全体のお世話係という仕事柄か、彼の目を通して見た他のスタッフは個性豊かに感じられます。
紅一点の金子さんは、20代後半、ワインが好きでOLからソムリエに転職し、パ・マルに勤めるようになった。
そして何より彼女のキャラとして語られるべきは、趣味が俳句ということでしょう。
商店街の俳句同好会にも参加していて、商店街のおじいちゃん達に可愛がられている、パ・マルきっての社交家なのです。
お客の飲み残しのワインをほくほく顔で試飲する姿もイキイキしていますw
いくらソムリエとはいえ、高いワインは自腹でそうそう購入できないので、こういう飲み残しから勉強をする、という理由にはなるほど。
案外スーシェフの志村さんが、一番プライベートが見える人かもしれません。
「ガレット・デ・ロワの秘密」では、彼の奥さんとのなれ初めに近いお話が語られるのです。
志村さんの奥さんは、麻美さんというシャンソン歌手をしている美人。
ソムリエの金子さんにシャトー・マルゴーに例えられています。おお、高そう。
自分のことを積極的に話すタイプではなさそうな志村さんですが、奥さんとその馴れ初めを知ると、それだけでなんだかとても彼の事を知ったような気になります。
そしてパ・マルの名探偵で料理長の三舟シェフ。
フランスでも田舎の地方で料理修行をしてきたという変わり者。
長く伸ばした髪を後ろでひとつに括り、無精ヒゲを生やしたりと、見掛けはおよそ料理人らしからぬ風貌。
しかし、一癖二癖もある常連客の舌を唸らせる料理の腕を持つ人物なのです。
最年長でもありますし(とはいえ、30代半ばのようなのですが)、修業時代も含め、過去の引き出しが一番多そうなのもシェフなんですよね。

キャラのプライベートを殆ど描かずとも、仕事の描写だけでもその人の人柄が分かる。
それって結構すごいことなのでは?
個人的にはすっかり彼らに愛着を持っていますw
毎回料理に絡む謎がお客から寄せられるのですが、私のお気に入りは最後の「割り切れないチョコレート」です。
キーは素数とチョコレート。
私の大好きなものの詰め合わせのようw
そして色んな種類の優しさが詰まったお話で、美味しいチョコを食べた時のような満足感が読後にあります。
パ・マルとの繋がりもできたし、彼の再登場のお話なんかも読んでみたいなあ。

毎回美味しそうなお料理が出て来るのは書きましたが、お料理の他によく登場するのが、三舟シェフ特製のヴァン・ショー。
ホットワインにオレンジの輪切りやシナモンなどを加えた飲み物です。
料理を堪能して、お客が謎を語る時などによく登場しています。
ワインといったら冷やしたものをいただくことが多いのですが、今の季節などにはぴったりな飲み物。
スパイス控え目なものを是非三舟シェフに作って欲しい!
最近新刊が発売され、シリーズは3作になりました。
次の2作目がこのヴァン・ショーの名を宿しているのです。
『ヴァン・ショーをあなたに』。
一体“あなた”とは誰のことなのか?
読んだのは大分前のことなので、次はこのシリーズの再読もしたくなります。
うーん、キリコちゃんシリーズの最終巻もまだなのに。
今年も近藤史恵さんの作品から目が離せませんw


ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ邂逅編(大崎 梢)



「数人の発案から始まり、多くの人の協力を得て続いている賞です。みんなで守っていくしかないんじゃないですか。規模が小さければ起きなかった問題が大きくなれば起きる。でも大きくなったからこそ、読者に届いた本もありますよ。後戻りできない道を、書店大賞も、その関係者も歩いているんだと思います」

今日は年に一度のイベント、書店大賞授賞式の日。
成風堂に勤める杏子と多絵は、初めての授賞式参加とあって、華やいだ気分でいっぱいだ。
ところが朝の業務を終えて出かけようという矢先に、福岡の書店員・花乃が「書店の謎を解く名探偵」に会いに成風堂を訪れる。
書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を名探偵に解いてほしいというのだ。
<成風堂書店事件メモ>と<出版社営業・井辻智紀の業務日誌>、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい!
書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。



大崎梢さんの代表作といったら、本屋限定探偵の多絵ちゃんと杏子さんがいる成風堂書店シリーズ、そして新人営業マンの井辻くん。
全く異なるこの2作が、今回同じ本の中で出会うという、ファンには嬉しいこの趣向!
とうとう杏子さんと多絵ちゃんが、井辻くんと出会うんだ!
しかもテーマは「書店大賞」…つまりは、本屋大賞となれば期待感は高まるばかり。
考えてみれば、本屋大賞は知名度こそ高いものの、賞としてはまだ歴史が浅い。
そのせいか、本屋や出版社が舞台の作品でもクローズアップしている作品ってありません。
少なくとも私は知らないです。
今回、今まで知らなかったこの賞についての舞台裏が色々見られ、改めて考える機会になったような気がします。

本屋大賞についての私の意見は、他の作品だったか日記だったかで以前も書いたことがあります。
・既に充分話題になっている作品が多数ノミネートされ、その中から大賞になっている。
・埋もれていた名作を知るための賞だと思っていたのに。
そして近年だと、上下巻の作品が三年連続受賞になった時は
・また上下巻? そりゃそちらの方が本屋さん的にはいいのかもしれないけど
って感じでしょうか。

しかし、本屋大賞が注目されるにつれ、参加規模はどんどん大きくなっていく。
本屋大賞の参加資格というのは、単純に書店員であること。
雇用形態は正社員でも契約社員でもパート・アルバイトどれでもOK。
もちろん基本は皆本好きで、わざわざ参加するということは手間をかけるということ。
しかし日々どれだけの本を読んでいるかは人それぞれ。
くまなく読んだうえで熟考し投じた1票も、時間が無く限られた中から選んだ1票も、1票は1票として等しく扱われる。
規模が大きくなればなる程、知名度が高い作品が有利になってしまうのは如何せん仕方ないこと。

それにふと思ったのは、知名度が高いとはいえ、結局それってどれくらいの人が知っているんだろう? と。
この作品の中に、
「本なら自分で選べる。買える。横からごちゃごちゃ言わないでほしい」
という、アンチ書店大賞派が出てきます。
でも、そうはっきり言える人、「自分で選べる」と言い切れる人って、実際どれだけいるのでしょう。
世は情報社会。
自分で出版社のサイトにアクセスして新刊情報を得たりすることは容易いです。
優秀だと言われる、Amazonの購入閲覧履歴からのおすすめ情報もあります。
しかし、それはどちらも自分から「積極的に」情報を得ようという姿勢が必要になります。
得た情報の中から読む本を選ぶには、自分の好みを多少でも知らなくてはなりません。
それにはある程度の読書経験も必要です。
繰り返しになりますが、約1億3千万人の中で、それを満たすのは一体どれくらいの割合?

その現状に危機感を覚えたからこそ、賞の企画者たちは、少ないパイを書店同士で取り合うのではなく、パイそのものを大きくする必要があると考えた。
一部の本好きが皆知っているだけではなく、普段本を読まない人でも、その書名が知られるように。
だからこそ杏子さんの
「文句を言うだけでなく、自分たちにできることをやってみようと声をあげる人たちがいて、書店大賞が始まりました。やれば何か言われるけど、あれが悪い、これがまずいと、必ず非難する人は出てくるけれど、でも、やることを選んだ。私は大切なことだと思います。頑張ろうと決めて、ほんとうに頑張る。ぜったい、簡単ではないですから」
という言葉が胸にずしっときます。
動かなければ非難はされない。でも、現状は何も変わらないまま。
それよりは何か言われるかもしれないけど、動いてみる。
…そう、そうなんだよなあ。。。
今年の私はちょっとばかりその必要性があって、一歩踏み出すことの難しさも、だからこその大切さもしみじみ感じています。
ああもう、本屋大賞のことで文句を言うことも、斜めに見ることも絶対やめよう。
今年の本屋大賞は、ノミネートから真っ新な気持ちで見ようと思います(笑)

当初の目標は恐らく現実のものとなり、今最も売り上げにつながる賞となった本屋大賞。
本屋さんが選ぶ賞ですし、全国からの投票ですから、あまり出版社の影というのは考えたことはありませんでした。
でも、ノミネートされただけで増刷がかかる。
大賞を受賞したら大きく売り上げる。しかも、以前は軒並み映像化というメディア展開までがお約束でした。
そりゃあ出版社からしても、無視できない存在ですよねえ。
ノミネートされる為の出版社の呼びかけというのも、もしかしたら本当にあるのかな…と。
ただこれも難しい問題ですよね。
“お願い”だけなら、決して反則行動ではない。
だって営業さんが自社の本を読んで欲しい、売り場に置いて欲しいというのは、真っ当な仕事内容ですもん。
東京からわざわざ自分の住む地域にまで営業に来て本を薦めてくれる出版社がいたら、その心掛けがまず嬉しいだろうし、印象によってはそこの本の扱いも良くするだろうなあ。
私は地方に住んでいるので、よりそう思います。
書店員ではないので、実際どうなのか知りませんけれど(笑)
でも全国チェーンの大型書店ならまだしも、この地方にしかない小さなチェーンとかは東京から営業くるとは思えないんですよねえ。
とはいえ、投票にお金をちらつかせたら完全アウトですけど。

書店大賞の事務局に寄せられた不審なFAX。
そこから推察される書店大賞の妨害を防ぐため奔走するキャラたち。
杏子さん・多絵ちゃんたち成風堂チームと、井辻くんたち営業チームが交互に描かれ、それぞれの側面から見えてくる事実があります。
ただ、二つのシリーズがひとつに合わさるし、それぞれに情報提供者が複数いる訳ですから、とにかく登場人物が多い(笑)
キャラを覚えるのが苦手な私はパニック寸前でしたw
それに、黒幕と実行犯の関係性も、今ひとつしっくりこなかったんだよなー。
ただ脅されたとあるけど、そこをもうちょっと掘り下げてくれないと、なんで従ってしまったのか。二人はどうしてそういう関係になってしまったのか分からなくて、もやもやします。

杏子さんと、真柴さんが顔見知りというのもへえ、です。
真柴さん、成風堂の担当なのかー。
逆に井辻くんは初対面なんですよね。
うーん、また今度この組み合わせでお話読んでみたいなあ。
もちろん真柴さんでも可、です(笑)

本屋大賞についての知らなかったこと、薀蓄が読めて楽しかったですし、色々考えさせられるところもありました。
作品の中では書店大賞ですが、実態はそのまま本屋大賞のことだと思って読んでいます。
次は成風堂メンバーと井辻くんたち営業さんが、ずっと一緒に行動しながら謎を追う、コラボレーション第2弾とか。
そういうのも期待したいですw


高嶺と花 5(師走 ゆき)



クリスマスに予定がない“クリぼっち”の危機にある花を、高嶺が誘ってくれた!
嬉しい花だが、高嶺を「好き」だと言い切る美女・りのが現れて…?
花の気持ちの現在地点が問われるクリスマス編スタート!!



またしても新キャラ登場~な5巻なのですが、その前に続きの文化祭。
花に「彼氏」扱いされていたと知りご満悦な高嶺氏。
なのですが、この文化祭編後半で目立っていたのが、花の友人・水希とルチアーノさんかな~。
以前から絡みが多めではありましたが、なんかちゃくちゃくとフラグ立っている感じがします。
個人的にはこの組み合わせ…うーん。。。

花と高嶺さん、そして光子と竹潤、で、水希とルチアーノさん…か~…。
光子と竹潤はどうか分からないけど、国民的アイドルがわざわざ気にかけていない子の文化祭にリスク負ってまで行かないだろうし、クリスマスイブなんて激戦必至のライブにわざわざ家族分ご招待しないだろうし…。
わざわざ3人全員、相手のポテンシャル派手にする必要あるのかな、って思ってしまうんですよね。
特にこの作品の場合、おかモンっていういい子がいるんですもん。
誰か一人くらい、彼の良さに気づいて気にかけてあげてもいいのに!!
なーんて思ってしまう(笑)
なんとなく、水希とルチアーノさんにしっくりきていないだけなんですが、私が。
でもそう思っていても、いざ二人にスポット当てられたらあっさり応援してしまうかもしれないくらい薄っぺらい感覚なんですけどねw

そして今回の新キャラその1。
鷹羽大海くん。小学四年生です。
鷹羽と名のつく通り、高嶺さんの身内。従兄弟です。
見掛けは高嶺さんJr.かと思うくらいそっくり。
高嶺さんに憧れる大海くんが意図的に髪型や態度を真似した結果もありますが。
父親はあの専務…では、ありません…よね?
高嶺さんと似ているとはいえ、まだ10歳なので表面を真似るだけ。
それゆえ言っても大丈夫な範囲とアウトな範囲が分からず、ややトラブルメーカー気味です。
私ならあんな暴言言われ放題なら確実にキレる(笑)
確かに高嶺さんは花の言う通り、
「ムカつく事は言うけど相手が本当に傷付く事は言わない」
人なんですよね。
ついあの高飛車な態度の割に、オチがついてしまうのが「残念」として逆に愛されキャラとなっている印象ですが。
その影でそういう弁えがあるところも魅力の要因なんですよね。

それがよく分かるのが、新キャラ二人目・りのさん。
高嶺さんの高校時代の後輩さんです。
見た目セクシー系の美女。しかも医学部で将来はお医者さんという才女!
…なのですが、彼女には大きな秘密があるのです!
それを誤解されているにも関わらず、花にすら言わなかった高嶺さん。
普段の態度と、こういう律儀なところのギャップが!
素晴らしいなあ。
そしてここで大きな変化が!
花が! 高嶺さんのことを! 「好き」と…!
りのさんへ、売り言葉に買い言葉的な流れではありますが、とうとう言葉にしちゃいました!
一度口にすると、自分への意識づけにもなりますからね~。
花の今後の態度に注目です。
でも、あの舌鋒はなくならないで欲しいな(笑)
あれを含むやり取りがあってこその二人ですからね。
今回はイブイブまで…のはずなので、次回はクリスマスイブかなー。
花、カップケーキ用意する予定のようですが、それを受けた高嶺さんの反応、どんなか気になるー!
なんたって、おにぎりを手料理とカウントしてくれるような人ですからね。
手作りケーキにどんな反応してくれるのか、興味津々ですw

何気に今回、岡本兄弟がクローズアップされてる!
和馬くんは、大海くんと同級生でお友達になれたよう。
天真爛漫で可愛いのですが、個人的には末っ子の天馬くんがかーわーいーいー!
意外なことに、ルチアーノさんになついている、という。
お好みクリパでずっとひっついている様子が可愛くて可愛くてw
女の子至上主義のルチアーノさんとはいえ、流石に幼稚園児男子は無碍にはしないのね。
懐いてくれる分には可愛く思えるんでしょうか。
今後も天馬くんは要チェックだ(笑)

さて今回の表紙ですが…買いにくいpart2ですか…。
またしても高嶺さんのドヤ顔。
それも今回は正真正銘ピンですよ。
そして降っているのは…なんと達磨!!
買いにくいの二乗じゃないですか。
また可愛い感じじゃなくて、びみょーにリアルなんだもんなあ。
売ろうとする意思が感じられない…(笑)
もう5巻だから、今まで買ってきた固定の読者がいますもんねえ。
かくいう私も裏返しでレジに持って行きましたもん(笑)
今発売中の6巻はこの巻の対比か、花のソロ。
買いにくい → 買いやすい、と交互にきていますので、このローテなら7巻は…。
今から覚悟しておきます(笑)
おまけ漫画は待望の三つ子ちゃん続編!
未だに三つ子ちゃんの区別がついていないパパ高嶺。
しかしこの罪は重いなあ。。。
タマムシ色になってしまった高雄くんの将来が心配です。
次も三つ子ネタあるかなあ。

実はまだ6巻を購入していないのです。
7巻が出る前にはゲットしておきますー!



* 過去の感想 *
⇒⇒⇒『高嶺と花 1
⇒⇒⇒『高嶺と花 2
⇒⇒⇒『高嶺と花 3
⇒⇒⇒『高嶺と花 4

     
プロフィール

sui

Author:sui
いらっしゃいませ。こちらのブログは管理人のマメでない性格ゆえ、更新はゆっくりめです。
感想は多分にネタバレを含みますので、未読の作品に関してはご注意ください。
思い出した時にでもお立ち寄りくだされば嬉しいです。


コメントやトラックバックなども大変嬉しく、歓迎です。
が、こちらの判断により、削除してしまう場合もあります(例:初めましての間柄でトラックバックのみを行うなど)ので、ご了承ください。

日記、始めました。
『のんびりたまに雑記。』リンクから行けます。
今読んでいる本などちょこちょこ書いていく予定です。
また、web拍手でいただいたコメントも、こちらの方でお返事させていただきます。

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