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初恋ソムリエ(初野 晴)

初恋ソムリエ初恋ソムリエ
(2009/10/02)
初野 晴



話が変な方向に転がってきた。いったいどこの世界のトレジャーハンターだ。なんでわたしのまわりには、こういう頭のおかしなひとが集まってくるのだろう、磁石か? わたし。


吹奏楽の“甲子園”――普門館を目指す弱小吹奏楽部で繰り広げられるチカとハルタの名推理。
『退出ゲーム』の続編にして青春ミステリの決定版!
(帯より)



前作『退出ゲーム』の続編です。
続きがあるかな、と感想に書きましたが、無事に出ていて嬉しい限り。
しかも、前作で馴染みがあるせいなのか、作者の初野さんのキレが良くなったのか。
とても楽しんで読む事が出来ました。

やっぱりチカちゃん達は二年生になったのですね。
しかし、進級しても後輩が出来ても、吹奏楽部のみんなは相変わらず。
頼りになる先輩ではないかもしれないけど、親しみやすい先輩ではあるかも。

相も変わらず、チカちゃんもハルタも想い人は吹奏楽顧問の草壁先生。
前回はいささか完璧な超人のようでしたが、今回も出番は少ないながら、どちらかというと皆に悩みを相談されていて頼りになる先生、というのがしっかり伝わりました。
そして、やっぱりチカちゃんって良い奴です。
どうしたって、ハルタの想いは偏見を生みやすい。
高校生なら、尚更です。
確か、ハルタはそれで不登校になったこともありましたっけ。
チカちゃんはそんなハルタに偏見を持つことなく、普通にライバルとして戦う気満々です(笑)
しかも、こいつに負けたら女としての私って・・・としっかり私の笑いまでとってくれちゃっていますw
もうひとつ、チカちゃんのエピソードで忘れられないのが、クリームパン(笑)
芹澤さんとチカちゃんといえば、クリームパンになっちゃいましたw
チカちゃんの頑丈さを示す、良い話です。
それぞれの登場人物との軽快なやり取りや、みんなのチカちゃんへの扱い(笑)
そして何より普門館を目指そうと努力を惜しみなく注ぐチカちゃんの姿は、純粋に応援したくなります。
前回よりもより魅力が増したような気がします。

ハルタの方も、変わらず謎めいた部分はありますが、チカちゃんとの友情は確かなようです。
後に仲間になるカイユの話題になったとき、彼は疑うことなく
「彼の背中はぼくが守るし、彼の骨はチカちゃんが拾ってくれる」
と口にしています。
特に確認などしなくても、チカちゃんがそうしてくれることを信じています。
パッと見には、チカちゃんがハルタを頼りにする場面が多いのですが、実はハルタの方が精神的にチカちゃんを物凄く頼りにしているのだということが分かります。
特に依存関係でも恋愛関係にもなりそうにない二人ですが、こんな凸凹な友情が続いていけばいいなあと思います。

今回は残念ながら、名越の出番は少なかったですね。
最初にちょっと暴走したくらいか(笑)
演劇部との絡み、次回は是非あって欲しいなあ。演劇部は新入部員、入ったのかな。
今回は名越同様、生徒会のブラックリスト入りの生徒も出てきたし、相変わらずこの高校は変人の坩堝のようですw
いっそ、私も通ってみたかったとだんだん思えてきました(笑)
人数もどんどん増えていって、ますますチカちゃんたちの周りは賑やかです。
前作から今作で一年間なので、もしかしたら次は三年生になっちゃうんでしょうか。
でも、そうしちゃうと片桐部長(この名前、夢水清志郎シリーズの文芸部部長を思い出すんですけど・・・同志、いないですか・笑)も確か(実は)苦労人の生徒会長も卒業なんですよね。。。
今作は夏で終わったわけだし、次は二年生の後半スタート希望です。
大会の結果も気になるし。
高校生でもなんでも、一番部活色が濃いのって二年生のような気がします。
なんだか、その充足感を思いっきり、この作品では味わいたいです。
あとはもちろん、ハルタの人格形成に大きな影響を与えたという三人のお姉さんの出番も期待したいです。
それぞれにキャラが濃ゆそうだなーってのが今から想像出来て楽しいですw

読み終えて表紙を見返すと、なんだか笑ってしまいますw
表題作『初恋ソムリエ』を意識しているのでしょうけど、こんな表紙のようなシチュエーション、作品の中になかったですよ(笑)
でも、初々しくって可愛い表紙だなーって思います。
今月号の『野性時代』に、読みきりのところに初野さんのお名前がありました。
このシリーズは今まで野性時代に掲載されていることが多かったので、もしかしたらその読みきりもこのシリーズのものかもしれません。
『古典部シリーズ』とこのシリーズが一冊で楽しめるというのは、両方好きな読者としてすごく楽しみです。


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コメント

No title

それぞれ違った面白さを持った四編の短編集。
ちょっと展開が早すぎるかなと思うところもあって、
一編一編にもう少しずつ分量があったらなぁと感じました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

藍色さん。

こんばんは。
いつもありがとうございます~w
この巻くらいには、あの世界観にも慣れて大分楽しみ方がわかってきますよね(笑)
そうなると「もっと読んでいたい!」っていう気持ちになりますw
トラックバック、送らせていただきますねー。
Secre

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「初恋ソムリエ」初野晴

ワインにソムリエがいるように、初恋にもソムリエがいる!? 初恋の定義、そして恋のメカニズムとは?お馴染みハルタとチカの迷推理が冴える、大人気青春ミステリ第2弾! 廃部寸
     
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