ブランチ文芸ランキングで『ふたりの距離の概算』は第3位。
ライターの方に「いつか米澤さんを紹介したいと思っていた」と。
米澤さんは、ミステリ好きの方の中では知らない人はいない・・・もし知らない人がいるとしたら損をしている。とまで。
ですが、司会の谷原章介さんは知りませんでした(笑)
紹介としては、2010年「このミステリがすごい」作家別ランキングで東野圭吾氏を抑えて作家別ランキング1位を獲得。
そして、映画版『インシテミル』の予告映像が少し。
ブランチのリポーターの女の子と、どこかの(場所は分かりません)交差点で待ち合わせ。
第一声は「こんにちは。米澤穂信と申します。今日はよろしくお願い致します」
と、ものすごく丁寧。
むしろ、ブログなどで目にする文章そのままの話し口といったところ。
ブランチの女の子もびっくりしていました(笑)
ていうか・・・そう言われた時の笑い声が高くってちょっとどきどきしました(笑)
ナレーションで「今年、大ブレイクを果たした」って言ってました。。。
・・・何で!?
と突っ込んでも宜しいでしょうか(笑)
『ふたりの距離の概算』からって意味だとしたら、異議を唱えたいのですが(笑)
米澤さんへのインタビューの前に、『ふたりの距離の概算』のイメージ映像が。
奉太郎と千反田えると大日向の三人が出てきました。
・・・あえて、この映像には触れますまい(笑)
結構賛否両論あるかと・・・。
インタビューは米澤さんの仕事部屋で。
・・・ああ、ここが例の騒音喧しいお部屋・・・と思いながらの視聴。
本棚がもっとあふれている感じかと思いきや、文庫収納ケース(ですかね?)らしきものが後ろにずらっとあります。
いくつかは米澤さんの著作が前面に出ているのは、さり気ない宣伝でしょうか(笑)
それとも、もともとかなあ。
ミステリを書いているけれど、作品は“殺人が起きないミステリ”という作風である・・・ということ。
(古典部とか、小市民シリーズに限定しての質問でしょうね)
―よく言われますが、“青春”というのをひとつのテーマにおいてますから。
乗り越えるための問題があれば、それで物語は動いていく
“殺人”が起きないメリット
―“殺人”が起こると、どうしても登場人物の目は殺人事件に向く。
けれど、“殺人”が起きなければ、普段の心情を描きつつ、ミステリを描くことができる
(米澤さんのスタイルとして)自身の日常から、ミステリ的な瞬間を見つけ、それを作品に取り入れることが多い
例としては
―バスに乗っていたけれど、混んでいて自分も座りたいと思った。
目の前に座っている二人のお客のうち、どちらが先に降りるかを、荷物や服装から推理したことがある
ちなみに、このストーリーは『秋期限定栗きんとん事件』にて描かれています。
(ちゃんと本の紹介も有)
この部屋で“日常の謎”を作ることは出来ますか?
とのリポーターの問いに、4つのリモコンを出す米澤さん。
リモコンを「リモートコントローラー」と省略せずに言い、「久々に聞きました」と言われる(笑)
この4つのリモコンの中からテレビを点けてください、と出題。
迷わずにひとつのリモコンを使いテレビを点けたら、この人は一度この部屋に入り、テレビを点けたことがあるんだな、と分かる。
このネタは、今回紹介されている『ふたりの距離の概算』の招き猫リモコンで描かれていますね。
インタビューの他に、米澤さんお気に入りの本屋さんを紹介。
米澤さんが選んだ本屋さんは吉祥寺にある「百年」という本屋さん。
新刊から古本まで幅広く扱うセレクトショップなんだそう。
ここで米澤さんが気になった本として、大坪砂男の全集「天狗」「零人」を紹介。
特に、収録作「三月十三日午前二時」という作品がお気に入りなんだそう。
トリックだけでなく、人間の思いを大事にする米澤作品にも通じているようです
と、ナレーション。
・・・分かるような、分からないような(笑)
最後の質問。
青春ミステリで大事にしていることは?
―時計の針を止めない、ということを大事にしているつもりです。
彼らは、こういう経験を経て成長していき、変化していっているんだ、というのをミステリという形とはいえ、大事にしているつもりです。
ブランチメンバーの米澤さんの印象は「ものすごく丁寧」に終始していそうでした(笑)
ライターさんが米澤作品を一言で表した言葉は「日常はワンダー 青春はビター」
日常の謎のミステリとして、非常に完成度も高く、青春ミステリと言われているだけに思春期の繊細な感情もすごく丁寧に描かれている・・・と。
・・・やっぱり、米澤作品の魅力はそこに尽きるのかな、という印象でした。
そして、なんだかやっぱり今回も今までのような装丁であったら良かったと何度思ったか(笑)
簡略化はしていますが、大体の筋はこんな感じでした。
なんとなく、ファンには既出かな? って部分も多かったですね。
もうちょっと作品に対して突っ込んだ質問も欲しかったですが・・・流石にテレビでそれは望めませんよね。
角川が出している雑誌に「本の旅人」というのがあり、米澤さんのインタビューが載った号があるようです。
まだ手に入れられていないのですが・・・一体どうやったら手に入るんでしょう。。。
あと、私はずっと「ほのぶ」のイントネーションは平坦な「→」って感じだと思っていたのですが、番組では「ほ↑のぶ↓」な感じでした。
何はともあれ、米澤さんテレビ初(?)出演、おめでとうございました。
スポンサーサイト