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下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ(白川 紺子)



京都、下鴨――。
高校三年の鹿乃は、ぐうたらな兄と、近くの大学で准教授をしている下宿人の慧と三人暮らし。
亡き祖母からアンティーク着物を譲り受け、同時に、蔵にある“いわくつき”の着物の管理も引き継いだ。
鹿乃は、まわりの人びとに協力してもらいながら、着物の秘密と謎をひもといていく。
長い時を重ねた物に宿る、持ち主たちの想いや願いとは――。



前作が面白かったので、早速第2巻めですw
1巻めは、やはり最初ということで主人公・鹿乃と、その家族が中心となっていました。
2巻めからは、主軸はもちろんそこにありつつ、登場人物たちに広がりが出てきます。
これから活躍が期待される子もいますねw

筆頭はやっぱり真帆ちゃんかな!
真帆ちゃん初登場はこの巻のサブタイトルにもなっている「回転木馬とレモンパイ」。
なんとこのお話、初めて鹿乃以外のキャラが謎を解くお話なんです。
バディは鹿乃の兄・良鷹さんと件の真帆ちゃん。
このコンビがなかなかいい感じですw
古美術商の良鷹さんの元に持ちこまれた鳴らないオルゴール。
そのオルゴールにまつわる「曰く」を解決するために、良鷹さんが選んだ相棒が真帆ちゃんです。
真帆ちゃんは、良鷹さんの同業者の骨董店店主の娘。大学一回生です。
この子がまた、良鷹さんの見た目の良さに惑わされず、言いたい事をぽんぽん言えちゃう間柄なので、会話のキャッチボールが読んでいて楽しいw
良鷹さんも良鷹さんで、自分に対してこう言いたい放題な女の子ってあんまりいないだろうから、新鮮に感じていそうだなあ。
面倒とも思っている節はあるけど(笑)
なんといっても真帆ちゃんは、色気より食い気の方が勝る女の子ですからw
今のところはまだお互い異性として意識する様子はさほどないけれど、それはこれから変わっていくのかな~と期待しています。
ていうか、これからも真帆ちゃん、出番ありますよね!?
これで全く違う女性があっさり恋人になっちゃったら複雑…(笑)
この作品、イラストが全くないのですが、真帆ちゃんの個人的イメージは『嘘解きレトリック』の主人公・鹿乃子だったりします。
顎ラインで切りそろえた黒髪、眼鏡。着物を着るシーンもあります。
あとは名前が、どうしてもこの作品の主人公・鹿乃と似ているので無意識に連想しちゃうんですよ~。
鹿乃と鹿乃子は全くイメージが異なるので、重ねて見ることはないのですが。

新キャラ真帆ちゃんの存在以外にも、この「鳴らなくなったオルゴール」の謎は新鮮でした。
こうきたか! って、個人的にはかなりびっくりな真相。
昔の人だから…というよりは、追いつめられた人間の行動って大胆。
そしてその行動の影響が、誰にとっても不幸なものでなかったのが本当に良かった。
結果的にはどちらも、仲睦まじく添い遂げられたってことですもんね。
それでも、夫人が独白したように、別の人の名を騙る人生はきついものがあるのだろうなあ。
願わくば、そういうことの無い人生を送りたいものです。
毎回美味しそうな食べ物も出て来るこのシリーズですが、このお話の場合、やはり「レモンパイ」ですね!
あそこの家でもこの家でもレモンパイ。
私個人はあまり馴染みのないパイだったりします。
家庭で出たこともないし(笑)
レモン味ってあまり積極的に選ぶフレーバーでもないので、食べたことも数えるくらい…か、下手するとゼロかも。。。
なので「レモンパイ」って聞いて思い出すのは、ケーキそのものではなく作品、『名探偵コナン』だなあ(笑)
工藤新一の中学時代の先輩が出て来るお話で、今となってはかーなーり初期のお話ですね(笑)
あの頃はコミックスを繰り返し読んでいたなあ。
その話も子どもながらに「レモンパイって酸っぱい食べ物じゃないんだー」とか思っていた(笑)
そういう記憶が、「レモンパイ」から引き出されてきますw
いつか実物をちゃんと食べてみたいですw

個人的にはこの「回転木馬とレモンパイ」、そしてその前の「亡き乙女のためのパヴァーヌ」がお気に入り。
結末は、こちらの方がやや悲しいものなんですけどね。
そうか…京都も空襲ってあったんですね。
どうしても東京とか、後の広島長崎の原爆の方が記憶に強くあるのですが。
愛した人の亡骸を集める…それをどんな気持ちで行ったのか…。
それをどんな気持ちで抱えていたのか…。
想像するだけで胸がぎゅっと痛くなります。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」、こちらは最近平原綾香さんのCDで聞いていたので、すっと出てきました。
こういうピースの出会い方は嬉しいものがあります。
ここでは鹿乃のお友達、奈緒と梨々子がより輪郭を持って再登場。
前作でお目見えしてはいるのですが、よりそれぞれの個性がはっきり分かるのは今回からです。
今回よりはっきり描かれているのは奈緒の方。
鹿乃・梨々子と友人になったのは高校二年生なので期間は僅か一年。
中高一貫というので、もっと前に友人関係は築かれているものかと思っていたので意外でした。
鹿乃と梨々子は中学時代から…とのことですし。
その奈緒が、このお話では鹿乃の相棒です。
そう考えたら、定番の鹿乃と慧の二人で解決するお話って、今作では最初の「ペルセフォネと秘密の花園」しかないのか。
冒頭、女子四名でお茶会を開くのですが、その装いが着物。
そしてお茶菓子の大半はメンバー誰かの手作りケーキという女子力の高さに衝撃を受けました(笑)
4人中3人は女子高生なのに…!
高校生時代にお菓子作ろうなんて(それもクッキーじゃなくホールケーキ)思ったことなかった…!
というか、大人になってからも手作りケーキと着物でお茶会なんて催したことないなあ。
ああ、憧れる…。

「ペルセフォネと秘密の花園」では、留学生のプリシラ・バンクスが登場。
昆虫好きなお嬢さんです(雑なまとめ方)。
彼女と同じ学生さんの黒塚さん、それから奈緒と彼女の元家庭教師の加茂さん。
鹿乃と慧以外にも、なんだかカップルになりそうな男女が今回は多く出演しました。
この辺りも、今後彩を添えてくれそうな予感がしますw
一番早くまとまるのは、どのカップルかなーw
割合みんな素直にまとまってくれる気がしないなあ(笑)
ちなみに加茂さんは良鷹さんと慧の大学時代の後輩、とのこと。
私も良鷹さんと同じで、なんとなーく苦手かもしれません…。
この人と会話が出来る気がしない…(笑)

今回も井上のきあさんの表紙が素敵。
やっぱり内容に即したモチーフが多いですね。
回転木馬に杜若、音符にギフチョウ、白い花(ミルテ?)。
特に杜若と白い花なんて同じ一枚に配列するの、色合い的に難しそうなのに、綺麗にまとまっています。
このセンス、すごい!
各話の扉絵も素敵。
特に最初の「ペルセフォネと秘密の花園」なんて、白露という猫が出て来るせいか、こちらにも白露のイラストが。
蝶にちょっかいを出そうとする姿、猫の本能に溢れているのだけど、どこかいたずらっ子みたいで憎めない。
動物は怖いと思う小心者ですが(笑)、この絵は素直に可愛いなーw
さて、次回のサブタイトルは「祖母の恋文」。
“祖母”、というのはやはり、鹿乃と良鷹さんのおばあさんの、おふじさんでしょうか。
あの意地っ張りっぽい印象のおふじさんが“恋文”!?
どんなお話なのか興味津々です。
次も早く読みたいと思います!



◇◇ 過去の感想 ◇◇
下鴨アンティーク アリスと紫式部

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