FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ(白川 紺子)



京都、下鴨――。
ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。
鹿乃の母は満寿の店の前身である喫茶店「玻璃」で働いていたウエイトレスで、父はそこの常連客だったという。
鹿乃は稲妻が描かれた帯を手がかりに、幼い頃に亡くなった両親の馴れ初めをたどりはじめる。
また、蔵から出した枯れ菊の着物が、慧の父親に深く関係しているものだと知り…!?



『下鴨アンティーク』、第4巻です。
今回お話は4作入っているのですが、主人公・鹿乃が着物の謎を解きほぐす、という従来のお話は最初のひとつ。
それ以外は番外編的お話、そしていよいよ慧さんの過去…というか、家族関係にスポットが当たるお話になっています。
そういう意味では大分佳境といいますか。

慧さんの父親はやはり田村先生なんですね。
田村先生は前回の『祖母の恋文』にて登場しています。
関係が良好でないということは以前触れられていたかと思いますが、そうか…慧さんのお母さんとは当時正式な婚姻関係を結んでいなかったのですね。
更に慧さんのお母さんの実家は、そうしたことに敏感だったんですねえ。
慧さん本人も言っていますが、これはもう、本人にはどうしようもない事。
当時感じた思いというのは、何かない限り変わらず自分の中に残っているんです。
肉親ほど近い関係だと意識すれば尚更。
こればっかりは、いくら鹿乃とはいえ気安く立ち入ってはいけないところ。
乗り越えるにしても、慧さん自身で乗り越えなければならない類いなんだろうなあ。

慧さんのお話がやや重たいお話でしたが、その他が鹿乃のお母さんとお父さんの馴れ初め。
…二組の両親のお話なのに、何故こうも違うのか。
それを考えると、またなんかずしんとくるなあ…(笑)
鹿乃の両親は既にお話がスタートした時点で鬼籍に入られてしまっているので、正式にはこれが初登場なのかな。
結構年の差のあるご夫婦だったんですねえ。
苦労知らずのお坊ちゃんと苦労人の女の子。
女の子、千鶴さんが苦労人だったからこそ、後々上手くいったところもあったんだろうなあ。
確かにこの稲妻の帯のエピソードが始まりだったんでしょうけど、この二人がその後簡単にまとまったりしたとは思えません(笑)
このお話のもう少し先のエピソードも読んでみたい!

そして更にびっくりなのが、最後の「兎のおつかい」。
こちらはなんと鹿乃のひいお祖父ちゃんとひいお祖母ちゃん、芙二子さんのご両親のお話なのです。
まさかそんな方々のお話が出てくるとは!
こちらは、ひいお祖母さんのお嬢様らしい言葉遣い、そしてやっぱりアンティーク小物を巡って二人が行動する様子に、私は『嘘解きレトリック』の雰囲気を重ねてしまいます。
二人が都戸利津さんの絵柄で脳内再生されるー(笑)
実際、時代もそんなに変わらないんじゃ…。
二人がお揃いで誂えた兎と蛙の帯留めとネクタイピンがお洒落で粋だなあw

このシリーズ、主題が蔵の着物の持ち主の想いを解く、ということにある為か、以外と高校生の鹿乃の学園生活が描かれません。
奈緒や梨々子といった友人は登場するのですが。
今回も学園祭という、学校生活に於いてかなり大きなイベントがありますが、それにしてはさっくり。
なのですが、鹿乃に悪意があるのかなーというクラスメイトの登場にはインパクトがありました。
鹿乃は中高一貫の女子校に通っていますが、挨拶が「ごきげんよう」そして集英社の少女文庫レーベル、ということで私はなんだか『マリア様がみてる』の世界観を勝手に重ねていたようです(笑)
あの、悪意がほとんどないふわふわした感じ。
なので生々しい感情が突然出て来てびっくりした(笑)
鹿乃はそんなに敵を作るようなタイプではないので、余程鹿乃みたいなタイプが嫌いなのか、それとも他のクラスメイトが言うように、キツイ性格で誰にでもああなのか。。。
ちょっと気になる子なのでした(笑)

そして他に気になる、といえば、やはり春野さんかなあ。
どんどん押せ押せ状態になっているというか。
「鹿乃ちゃんのこと、好きになってもええ?」
とか、とうとう口走りましたよー!
そんなこと聞かれても、ねえ(笑)
逆に「ダメです」って答えたら引き下がってくれたのかしら。
うーん、春野さんのこう思わせぶりな態度もあれだけど、鹿乃の方ももうちょっと毅然と対応してくれないと、今後はちょっとキツくなっちゃうかもなあ。
段々彼への苦手度が高まりつつあるので、鹿乃の態度が作品を読むうえで重要になってきそうです(笑)

そしていつも通り、表紙も素敵です。
今回は白露がーw
当然、兎さんもいます。
桔梗に金平糖と、今回のキーアイテムも美しい。
白露の表情がなんとも言えず可愛らしいw

そういえば、今回は真帆ちゃんの出番がなかったなー。
まあ今回の本は番外編的要素が強いせいか、良鷹さん自身の出番も少な目でした。
そろそろ鹿乃と慧さんの関係にも変化があるかな?
次の巻もゲット済なので、順次読んでいきたいと思います。



◇◇ 過去の感想 ◇◇
下鴨アンティーク アリスと紫式部
下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ
下鴨アンティーク 祖母の恋文

スポンサーサイト
     

コメント

Secre

     
プロフィール

sui

Author:sui
いらっしゃいませ。こちらのブログは管理人のマメでない性格ゆえ、更新はゆっくりめです。
感想は多分にネタバレを含みますので、未読の作品に関してはご注意ください。
思い出した時にでもお立ち寄りくだされば嬉しいです。


コメントやトラックバックなども大変嬉しく、歓迎です。
が、こちらの判断により、削除してしまう場合もあります(例:初めましての間柄でトラックバックのみを行うなど)ので、ご了承ください。

日記、始めました。
『のんびりたまに雑記。』リンクから行けます。
今読んでいる本などちょこちょこ書いていく予定です。
また、web拍手でいただいたコメントも、こちらの方でお返事させていただきます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

FC2カウンター
カレンダー
07 | 2018/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
RSSリンクの表示
ユーザータグ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手ランキング
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。